2013/03/23【高崎だるまの特徴】についてご案内
【高崎だるまとは】
群馬県高崎市で生産されているだるま。「上州だるま」とも呼ばれているが公式名称ではない(高崎だるまが地域団体商標に登録されている)。
全国生産の80%に匹敵する年間170万個が生産されている。現代の選挙の際に立候補時に左目玉を墨で入れ、当選後に右目玉を墨で入れる「選挙だるま」のほとんどが高崎で生産されている。
冬に風が強く乾燥する気候がだるま作りに適しており、農閑期の副業として盛んに行われた。
【高崎だるまの歴史:少林寺達磨寺とは】
始まりは、延宝5(1667)年に東皐心越禅師が開山した禅宗の一派である黄檗宗の少林山達磨寺で、毎年正月に心越禅師の描いた一筆達磨の座禅像を配り札としていたことによる。
その後、文化年間に達磨寺の近隣の上豊岡の山県朋五郎が達磨寺九代目住職の東獄和尚に木型を彫ってもらい和紙を張って作ったのが、高崎だるまの始まりとされている。
【高崎だるまの特徴:顔のイラスト】
球に近い形状の赤色の胴体にくぼんだ白い顔がついており、そこに豪快な髭と眉毛が描かれている。この髭と眉毛は鶴と亀をあらわすという。
【高崎だるまの特徴:名入れ】
衣服には金色の縦縞が描かれ、正面中央や顔の左右には文字が記入される。特注でここに祈願内容など独自の文字を入れることもでき、祈願のシンボルや祝儀の贈物として広く利用されている。
【高崎だるまの特徴:作り方】
だるまは、木型に水で湿らせた和紙を張り、乾いたら紙に切れ目を入れて型から抜き出します。
そして、紙の切れ目を膠(にかわ)で張り合わせ、だるま全体に胡粉を塗ります。この状態を「胡粉だるま」といいます。
胡粉が乾いたら、身体全体を赤色など様々な色で塗り、最後に顔やお腹の模様などを描きます。
江戸時代から代々受け継がれてきた技法です。
【高崎だるまの特徴:色について】
だるまというと、真っ先に思い浮かぶのは、「赤色のだるま」なのではないかと思いますが、元々中国から入ってきたときは「黄色い色」をしていました。
その後、日本に入ってきたあと、黄色ではなく、赤色のだるまが広まっていくことになるのですが、現在では赤色だけでなく、金色・銀色・白色・青色・緑色・桃色・橙色・黒色・黄色・紫色など、様々な色をしただるまが販売されています。
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【高崎だるまの色】についてご案内